EC-UPを運営するECデータバンク株式会社の島野です。
スマホ対策が必要なのはわかっている。
でも、RMSはPCで作業するのが当たり前になっていて、スマホでの見え方まで確認する時間がなかなか取れない——そんな状況、ありませんか。
楽天市場のアクセスの90%以上はスマートフォン経由とされており、スマホでの見やすさ・買いやすさが転換率をほぼ左右します。
総務省の「通信利用動向調査」でも、個人のインターネット利用はスマートフォンが中心であることが示されています
参考:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html
この記事では、コーディングや外注なしで自前改善できる施策を、優先順位順に整理して解説します。
この記事でわかること
- 2026年現在、本当に必要なスマホ対策
- RMSでスマホの転換率を確認する手順
- スマホ実機確認 → ファーストビュー → 第一画像 → 回遊導線 → トップページ整備、の優先順位
- ページ最下部の「楽天関連商品」までスクロールさせない設計の考え方
- 主力1商品からテンプレート化して横展開する進め方
まず今日中にやること:スマホ実機で自店舗を見る
最初にやることは、分析でも設定変更でもありません。
自分のスマートフォンで、今すぐ自店舗を開いてみることです。
「そんな基本的なことは知っている」と思いながらも、意外と実行できていないことが多いんです。
商品登録はPCで行うのが普通なので、完成形をスマホで確認する習慣がなかなか身につかない。
これは多くのショップに共通する構造的な問題です。
チェックのポイントは次のとおりです。
- 商品ページを開いたとき、最初の画面(スクロールしなくても見える範囲)に何が表示されているか
- 商品名と価格が、スクロールなしで視認できるか
- 画像内の文字が小さすぎて読めない・タップしづらくないか
- 商品説明の情報の順番が、スマホの購入判断に合っているか
なお、カートボタンはスマホブラウザ・楽天アプリとも画面下部にフローティング表示されるため、ファーストビューにカートボタンが見えなくても購入導線自体は確保されています。確認の優先度は、価格・商品情報・信頼要素のほうが上です。
この確認だけで、改善が必要な箇所の大半は把握できます。
スマホ実機の確認は、楽天アプリでも行ってください。
アプリとブラウザ版では、見え方の印象やリンクの操作感に差が出ることがあります。
iOS・Android両方で確認する習慣をつけておくのが理想です。
アクションアイテム:今日中に自店舗のトップページと主力商品ページを、スマホブラウザと楽天アプリの両方で確認する。
RMSでスマホの転換率を確認する:感覚ではなく数字で把握する
施策より先に、現状を数字で把握しましょう。
「スマホのページが悪い気がする」という感覚だけでは、改善の優先順位がつけられません。
RMSの「アクセス・流入分析>商品ページ」では、商品ページごとのデバイス別のアクセス人数・転換率を確認できます。
スマホの転換率がPCを大きく下回っている場合、スマホ向けの中身づくりに明確な課題があります。
確認手順は次のとおりです。
- RMSにログインし、「データ分析」→「アクセス・流入分析>商品ページ」を開く
- デバイス別の転換率を確認し、スマホとPCの差を把握する
- 転換率が低い商品をリストアップし、改善候補として記録する
アクションアイテム:今週中にRMSを開き、スマホとPCの転換率の差を確認する。
スマホ転換率を決める「ファーストビュー」の設計
スマホユーザーの多くは、ページを深くスクロールする前に購入を判断します。
「スクロールすれば詳しい情報がある」という前提で作られたPC向けの構成は、スマホでは機能しにくいんです。
スマホのファーストビューは、端末やブラウザ・アプリによって異なりますが、いずれにせよ「スクロールせずに見える範囲」は限られています。
商品名・価格・カートボタンは楽天側が標準表示するため、店舗が設計すべきはその下の「スマートフォン用商品説明文」と商品画像の領域です。
PC向けのページでは、スクロールしながら商品画像や詳細情報を順に見せる構成が機能しやすいです。
一方、スマホ商品ページでは、画像を横スクロールして確認するユーザーが多く、第一画像とスマートフォン用商品説明文の冒頭で「伝えたいことが伝わっているか」が重要になります。
設計のポイントは次の3つです。
- 購入判断に必要な情報(規格・容量・本数など)を、画像内の文字で伝える
- 信頼要素(ランキング受賞・商品スコア・レビュー実績など)をページ上部に集約する
- 最下部の「楽天市場の関連商品」に到達する前に、自店舗内の回遊・購入判断を完結させる
第一画像の具体的なチェック方法は、次のセクションで解説します。
アクションアイテム:主力商品のスマホ表示を開き、スクロール前に「規格情報・信頼要素・自店舗内導線」が十分伝わっているか確認する。
商品ページの「上下構造」を理解する:最下部まで行かせない設計
スマホ商品ページには、見落としがちな構造があります。
ページ上部と最下部では、表示される内容の性質がまったく異なります。
ページ上部(スマートフォン用商品説明文のエリア)は、自店舗が自由に設計できる領域です。
ここに転換率を高める情報——ランキング1位の実績、商品スコア、類似商品、同時購入商品——を配置することで、購入判断をページ上部で完結させられます。
一方、ページ最下部には楽天側が自動表示するエリアがあります。
- 「この商品の楽天市場の関連商品」:競合他社の類似商品が表示される
- 「楽天市場の注目商品」:同ジャンルの広告が表示される
ユーザーが最下部までスクロールすると、自店舗の商品ではなく競合商品や広告に視線が移り、離脱や他店舗への流出につながります。
スマホ対策の本質は、ページ上部で購入意欲を高め、回遊も自店舗内で完結させることです。
手動で対応する場合は、スマートフォン用商品説明文の冒頭に信頼要素(受賞歴・レビュー・商品の強み)を集約し、共通バナーで自店舗内の回遊導線を設置するのが有効です。
EC-UPを利用する場合、楽天ランキング1位画像や商品スコアのアピール画像など、転換率を高める画像を商品ページに自動掲載します。
ユーザーがページ上部で購入判断や自店舗内の回遊を完結しやすくなり、最下部の競合関連商品まで到達する前に離脱・購入を促せます。
アクションアイテム:主力商品ページをスマホで最下部までスクロールし、「楽天市場の関連商品」「注目商品」が表示される位置を確認する。その手前で自店舗の訴求が完了しているかを見直す。
商品ページ着地後の「次の行動」を設計する
スマホユーザーの多くは、楽天の検索結果や広告から直接、商品ページに着地します。
トップページを経由してショップを見回るルートを使うユーザーはごく少数です。
つまり、ショップ内の回遊を生むのはトップページではなく、商品ページの設計です。
商品ページに来たユーザーが「カートに入れない場合でも、次にどこへ行くか」を、ページ上部で設計しておかないと、そのまま最下部の楽天関連商品エリアまで流れてしまいます。
商品ページ内に設けるべき回遊導線は次のとおりです。
- 自店舗内の関連商品・同カテゴリ商品へのリンク
- まとめ買い・セット商品へのリンク
- ランキングページやキャンペーンページへの案内バナー
共通バナーを活用すると、スマホ全商品ページの上部に統一のバナーを設置できます。
設定はRMSの「デザイン設定」→「スマートフォン・PC」→「共通バナー設定」から行います。
季節ごとのセール案内や、主力カテゴリへの誘導に使うと効果的です。
また、EC-UPでは、類似商品や同時購入商品をスマートフォン用商品説明文に掲載でき自動更新しますので、設置後のメンテナンスも不要です。
アクションアイテム:主力商品ページのスマホ表示を確認し、ページ上部(スマートフォン用商品説明文エリア)に自店舗内への回遊導線があるかを確認する。不足している場合は共通バナーを最優先で設定する。
スマホトップページの整備:RMSデザインエディタの使い方
2022年4月以降、スマホ用トップページはRMSの「デザインエディタ」で作成する仕様になっています。
2025年にPCトップページも、「デザインエディタ」で作成したページに統一化されており、以前のGOLDのトップページは廃止されて、現在はこのデザインエディタが標準です。
デザインエディタでのトップページ設計のポイントは、最上部の看板画像です。
ファーストビューに表示される最上部のパーツが集客力を決めます。
- 看板画像(推奨サイズ1920×640px):ショップの顔となるビジュアルとキャッチコピー
- ランキングや人気商品リスト:すぐに商品選択に入れる導線
- 季節・セール情報のバナー:タイムリーな購買動機の提示
下部のパーツに「ショップのコンセプト説明」や「ブランドストーリー」を置くのは問題ありませんが、最上部に置くのは避けます。
スマホトップページに来るユーザーは、商品に最短距離でたどり着きたいと思っています。
アクションアイテム:RMSの「店舗設定」→「トップページ設定」から利用しているトップページの編集を開き、現在の最上部パーツと看板画像の設定状況を確認する。
楽天アプリでの確認習慣をつける
スマホブラウザで確認していても、楽天アプリでの見え方・操作感まで確認していないケースは少なくありません。
文字の読みやすさやリンクのタップしやすさ、印象の差を確認するために、アプリでも見る習慣をつけてください。
チェックリストとして使える確認項目は次のとおりです。
- 商品第一画像と商品名が意図どおり表示されているか(iOS・Androidそれぞれで確認)
- 画像内の文字が小さすぎて読めない箇所がないか
- ページ最下部の「楽天市場の関連商品」「注目商品」がどの位置から表示されるか
- 動画コンテンツがある場合、アプリで再生できるか
これらの確認を商品ページ変更のたびに行うのは現実的でないので、まず主力商品と新規登録商品のリリース時に確認する習慣をつけるところから始めるのが現実的です。
アクションアイテム:iOS・Android両方の楽天アプリで、主力商品ページを確認する日を設ける。
まとめ:優先順位付きのスマホ対策ロードマップ
「スマホ対策」と一口に言っても、手をつける場所は複数あります。
限られた時間の中で効果を出すために、優先順位を整理しておきます。
今日から着手できる順番はこちらです。
この5ステップをノーコードで自前対応できるのが、楽天のRMS標準機能の強みです。
よくある質問
- 楽天市場のスマホ対策は何から始めればいいですか?
-
まずスマホ実機と楽天アプリで自店舗を確認し、続けてRMSの「データ分析」→「アクセス・流入分析>商品ページ」でスマホとPCの転換率の差を把握してください。改善施策としては、ファーストビューの見直しと商品第一画像の最適化が優先です。
- 楽天市場のアクセスはどのくらいがスマホ経由ですか?
-
楽天市場のアクセスの90%以上はスマートフォン経由とされています。スマホページの見やすさ・買いやすさが、店舗全体の転換率をほぼ左右する状況です。
- HTMLやCSSの知識がなくてもスマホ最適化はできますか?
-
できます。商品第一画像の差し替え、ファーストビューの情報の見直し、共通バナーによる回遊導線の設置など、RMS標準機能だけでノーコード改善が可能です。トップページはデザインエディタでパーツを並べ替えるだけで整備できます。
- ページ最下部の「楽天市場の関連商品」は避けられますか?
-
非表示にはできません。楽天側が自動表示するエリアのため、対策としてはページ上部(スマートフォン用商品説明文)で購入判断と自店舗内回遊を完結させ、最下部までスクロールさせない設計が重要です。
- 商品数が多く、全ページの見直しが終わりません。どう進めればいいですか?
-
全商品を一度に対応する必要はありません。「アクセスが多いのに転換率が低い」主力商品1点を先にリニューアルし、効果を確認してからその構成をテンプレートとして横展開するのが現実的です。
- スマホページの確認はシミュレーターだけで十分ですか?
-
最終確認は実機をおすすめします。文字の読みやすさやファーストビューの印象、最下部の楽天関連商品エリアの位置は、実際のスマホ画面と楽天アプリで確認するのが確実です。
ファーストビューの整備や、ページ上部での回遊・購入判断の設計を自前で進めていく中で、「仕組みとして自動化したい」と感じたら、EC-UPの活用も検討してみてください。
EC-UPは、楽天市場の商品ページに10種類のシステムを自動設置・毎日自動更新するクラウドサービスです。
楽天ランキング1位画像や商品スコアのアピール画像を自動掲載し、類似商品・同時購入商品をスマートフォン用商品説明文(ページ上部)に表示します。
ページ最下部の競合関連商品までユーザーが到達する前に、上部で購入判断と自店舗内回遊を完結させる設計を、初期設定のみで自動運用できます。
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まずは主力商品のページで、スマホでの見え方がどう変わるかを確認してみてください。










